この資格が制定されるまでは一般用医薬品(OTC)の販売は、薬剤師もしくは薬種商が担って来ました。
制定の背景には、昨今のドラッグストアの乱立で薬剤師不足が深刻な状態になってきたからです。
ドラッグストアの薬剤師不在状態が慢性化し、このままでは無資格者が医薬品を販売するのが当たり前になるのを恐れた国が無理やり作った資格です。
お役人はとにかく有資格者が医薬品を販売する状態を作りたかった。
理由はどうあれ出来てしまったものは仕方ありません。
上手く利用するのが賢明な選択だと思います。
さてその資格ですが試験はペーパーのみです。
都道府県単位で試験日がずれていることもあるので、複数受験することは可能と言えば可能です。
合格率はその年によってかなりバラツキあります。
問題にバラツキがあるのか受験者の意識の問題なのか。
はっきりした原因は不明です。
26年の北海道の合格率は54%、沖縄23%・・・
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
http://www.torokuhanbaisya.com/
受験資格は今年4月から変更になり、今まで必要だった実務経験が無くなって高卒以上であれば誰でも受験できます。
試験対策はまた別の機会にするとして、今回は資格を取った後について触れておきます。
就職先はドラッグストアが圧倒的に多いです。
ほとんどのドラッグストアは確保し易い登録販売者にシフトしています。
当然薬剤師よりコスト面でもプラスなので現在はOTCの販売は登録販売者が多いです。
逆に言うと薬剤師からOTCを購入しようと思ったら
個人薬局に行くか調剤薬局でOTCを扱っているところを探さなければなりません。
待遇面でも一般的には手当もあり有利なこと多いです。
簡単に取れる資格ではないですが、それなりの価値はあるので一度挑戦してみてはどうでしょうか。